リウマチによる手の障害(手指の変形)
症状
手指関節の腫れや痛みの他に、変形や脱臼のために、手指に力が入りにくくなり、手が使いにくくなります。
原因・病態
手指の関節にリウマチの炎症が長く続くと、関節の破壊が進行するとともに、靱帯が弛み、腱の走行がずれて、変形や脱臼が生じます。
診断
手指関節の伸展・屈曲、亜脱臼や脱臼など様々な変形がみられます。血液検査で炎症の程度を調べ、レントゲン写真で関節の破壊の進行度を評価します。
治療
関節リウマチの炎症を抑える薬物療法が最も重要です。装具などによる手指の変形の矯正保持も有用です。手術によって、変形を予防したり、治す場合があります。
手術には、
(1)炎症を起こしている滑膜を切除する方法
(2)靱帯や腱を修復する方法
(3)関節を固定する方法
(4)種々の人工関節に置換する方法
などがあります。
CODE MB(1)402
2006年4月作 成
2006年4月作 成